本記事では、集客サービス(法人プラン)の集客メニュー「イベント紹介メール」に関するレポートの見方について説明します。レポートはメールにて 、イベント終了日より5〜7営業日後に送付されます。レポートを通じて、メール配信からチケット販売までの各段階におけるユーザーの行動と、その効果測定にご活用ください。


レポートの基本情報

レポートの冒頭には、以下のキャンペーンに関する詳細情報が記載されています。

サービス名/配信通数/イベント名/イベントID/イベントURL/イベント終了日/メール配信日時


主要なパフォーマンス指標:ユーザー行動の数

レポートでは、メール配信からチケット販売に至るまでのユーザーの行動を段階的に追跡し、その件数(枚数)を計測しています。今回は、以下の数字を例に解説します。




1. 送付数

定義:お客様よりご依頼いただいたメールの総配信通数です。

12,000通のメールが送信されたことを示します。これはキャンペーンの起点となる数値です。


2. 開封想定数

定義:メールを開封したと推定されるユーザー数です。iOS15など一部のメーラーにおけるセキュリティチェックによる自動開封の影響を極力排除して算出されており、より実態に近い開封状況を把握できます。

2,200人のユーザーがメールを開封したと推定されます。


3. ページビュー数 

定義:メールに記載されたイベント情報から、イベントページにアクセスしたユーザー数(ユニークユーザー数)です。同じユーザーが複数回アクセスした場合でも、イベントごとに1回のみカウントされます。メール配信からイベント終了時までのアクセス数を計測対象としています。

:メール経由でイベントページにアクセスしたユニークユーザーが250人いたことを示します。


4. 申込ボタンクリック数

定義:メールからイベントページにアクセスし、画面右下の「チケットを申し込む」ボタンをクリックしたユーザー数(ユニークユーザー数)です。同じユーザーが複数回クリックした場合でも、イベントごとに1回のみカウントされます。この項目は、「チケットを申し込む」ボタンを表示しない設定にしている場合には計測されません。

:イベントページにアクセスしたユーザーのうち、180人が「チケットを申し込む」ボタンをクリックしました。


5. 申込完了数

定義:メールからイベントページにアクセスし、チケットの申し込みを完了したユーザー数(件数)です。同じユーザーが複数回完了した場合でも、イベントごとに1回のみカウントされます。この項目は、「チケットを申し込む」ボタンを表示しない設定にしている場合や、外部ページで申込受付を行っている場合には計測されません。

:申込ボタンをクリックしたユーザーのうち、80件の申し込みが完了したことを示します。


6. チケット販売数

定義:メールからイベントページにアクセスし、申し込みが完了したチケットの合計枚数です。

:最終的に85枚のチケットが販売されたことを示します。1回の申し込みで複数枚のチケットが購入されたケースが含まれます。この項目も、「チケットを申し込む」ボタンを表示しない設定にしている場合や、外部ページで申込受付を行っている場合には計測されません。



段階間の移行率

各段階におけるユーザーの行動数を基に、ユーザーが次のステップへ進んだ割合をパーセンテージで示します。


⑦送付〜開封率[%]

計算:(開封想定数 / 送付数) × 100

:(2,200人 / 12,000通) × 100 = 18.3%

見方: 送信されたメールのうち、約18.3%が開封されたと推定されます。この数値が高いほど、メールのタイトルや事前告知がユーザーの興味を引いたことを示唆します。


⑧開封〜PV率[%]

計算:(ページビュー数 / 開封想定数) × 100

:(250人 / 2,200人) × 100 = 11.4%

見方:開封されたメールのうち、約11.4%のユーザーがイベントページにアクセスしました。メールの内容(イベント情報やデザイン)がユーザーの行動を促したかどうかの指標となります。


⑨PV〜申込ボタンクリック率[%]

計算:(申込ボタンクリック数 / ページビュー数) × 100

:(180人 / 250人) × 100 = 72.0%

見方:イベントページを閲覧したユーザーのうち、非常に高い割合である72.0%が「チケットを申し込む」ボタンをクリックしました。これはイベントページの内容やボタンの配置が効果的であったことを示唆します。


⑩申込ボタンクリック〜申込完了率[%]

計算:(申込完了数 / 申込ボタンクリック数) × 100

:(80件 / 180人) × 100 = 44.4%

見方:申込ボタンをクリックしたユーザーのうち、約44.4%が実際に申し込みを完了しました。この数値は、申し込みフォームの使いやすさや、その後の決済プロセスがスムーズであったかどうかの指標となります。


これらの移行率を分析することで、ユーザーがどの段階で離脱しているか、どの段階のパフォーマンス改善が必要かなど、キャンペーンの課題特定に役立てることができます。



ご注意点

カウント対象

レポートに記載されている件数は、イベント紹介メール経由であると判別可能なアクセスのみをカウントしています。そのため、記載された件数は実際の件数よりも少ない可能性がありますのでご留意ください。


計測されない項目

「チケットを申し込む」ボタンを表示しない設定にしている場合、または外部ページで申込受付を行っている場合には、以下の項目は計測されず、空欄となります。

④申込ボタンクリック数

⑤申込完了数

⑥チケット販売数

⑨PV〜申込ボタンクリック率

⑩申込ボタンクリック〜申込完了率


複数メールの配信

複数のメールを配信した場合にも、それぞれを区別して配信効果を計測しています。


レポートをご活用いただき、今後の集客活動の改善にお役立てください。


関連ページ:

イベントページへの流入元(上位リファラー)の見方